ABOUT ABOUT

「GIN」とは?

ジンとは、ベースとなるグレーン・スピリッツ(大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料とした蒸留酒)に、ジュニパーベリーを(杜松の実)をはじめとした香草・薬草類を加え、再蒸留して作られるお酒。
17世紀のオランダで誕生したといわれ、今ではカクテルのベースのお酒として世界中で愛されています。製法はもちろん、香りづけに使用する「ボタニカル」によって個性が際立つので、国内外様々なメーカーが独自のオリジナリティを追求しています。

『BEAR’S BOOK』、それはまるで森林浴のような癒しの香り

「BEAR’S BOOK 」は、熊本県産の柑橘や茶葉など十種類のボタニカルを使用。

口に含んだ瞬間、ジュニパーベリーのウッディーなフレーバーが広がり、次いで柚子をはじめとする和のシトラスアロマが鼻を抜けます。

さらに、生姜や山椒といった和のスパイスが程良いアクセントを生み出し、エシカルボタニカル“米のもみ殻”の奥深いコクで上質感を演出。まるで森林浴をしているような芳醇な癒しをもたらします。

ボタニカルとは
ジンの香味付けに用いられる植物由来の原料で、ジンを名乗るにはボタニカルにジュニパーベリー(西洋ネズの実)を使用することが必須条件となる。クラフトジンにおいては、その土地由来の原料をボタニカルに使用し、オリジナルの特長や風味を表現することが多い。

エシカルボタニカルとは
「エシカル」(地球環境や地域社会への配慮)という考え方に基づいて選定されたボタニカル。再生可能な原料や環境に優しい材料を積極的に使用することで、社会との共生を目指す。

世界に誇れるジン造りを目指して

開発当初は全て自己流で製法を考え、個性を追い求めていましたが、完成するものはどれも理想とするジンには程遠い酒質ばかり。そんな中、造り手を原点に帰らせてくれたのが、ある熊本のバーテンダーの方から の一言でした。
「もっとシンプルなジンが飲みたい。まずは本場のジン造りを学んだ方が良い」。
その言葉をきっかけに、ジンの本場で親しまれてきた製法を取り入れるなど造りを一から見直し、ジンの歴史や文化についても改めて学びました。
4年の歳月がかかりましたが、今となってはジンの本質に立ち返ったこの時間こそが一番重要だったように思います。

品質、生産へのこだわり

「BEAR’S BOOK」は、ボタニカルだけでなく設備と製法にもこだわっています。蒸留設備にはドイツ製の銅製ハイブリッド蒸留器を採用し、スティーピング(浸漬法)とヴェイパー(蒸気抽出法)の二製法で丁寧に仕上げることによって理想の酒質を実現しています。
また、開発責任者が自らイギリスやドイツの蒸留所を訪問することで、本場の製法を取り入れた自社独自の造りを確立させました。

スティーピング方式(浸漬法)
アルコール度数が高い「ベーススピリッツ」と呼ばれる原酒にボタニカルを直に漬け込んで蒸留することで香味を抽出する伝統的な製法。多くのジンで採用されている。

ヴェイパー方式(蒸気抽出法)
ボタニカルをベーススピリッツに漬けこむことなく、蒸留時の蒸気によって香味を抽出する製法。軽快かつ華やかなフレーバーを抽出したい際に採用される事が多い。

ハイブリッド蒸留法
「BEAR’S BOOK」に採用されている蒸留方式。「ハイブリッドスチル」と呼ばれる蒸留器を使用してスティーピング方式とヴェイパー方式を両方行う製法で、素材に合わせた香味を抽出することが出来る。

受賞歴

International Taste Institute

優秀味覚賞 三ツ星受賞

Ultimate Spirits Challenge 2021

Finalist Gin

開発者の想い

今回、当社が初めて造ったジンに「BEAR’S BOOK」という名前をつけました。
「熊本」という漢字が由来になっているのはもちろんですが、私たちが4年という歳月の中で体験した「物語」をシンプルに発信したいと思ったからです。
造り手として「BEAR’S BOOK」に紡がれた熊本発の物語を世界中の人に読んで欲しいと思っています。ページをひとたびめくれば、熊本の風土に根ざしたジンの美味しさはもちろんのこと、造り手の想いを感じていただけると思います。
最後になりますが、「BEAR’S BOOK」は壮大な物語の第一章です。
これから物語の続編も次々と登場いたしますので、ぜひご期待ください。